Claude CodeとMCPを活用して日報作成を効率化した話

はじめに

こんにちは、YOUTRUSTのしぶしゅん(YOUTRUST / X)です。

今回は、Claude CodeとMCPを組み合わせた活用例と、スラッシュコマンドで作成した日報投稿を紹介します。

私は主にClaude Codeで開発を進めています。MCPを利用することでClaude Codeがアクセスできる範囲が広がり、役立っています。

Claude Codeとは

docs.claude.com

Claude CodeはAnthropicのコーディングエージェントです。私は主にCLIで利用しています。

$ claude

で起動します。

VSCodeなどのエディタにプラグインとして組み込んで利用することもできます。

MCPとは

modelcontextprotocol.io

MCPはAIアプリケーションが外部ツールと接続するための共通規格です。 プロンプトから接続先外部ツールを呼び出しやすくなり、これまでの個別APIのような設定よりもわかりやすいです。

docs.claude.com

Claude CodeのMCP設定例です。

$ claude mcp add

で追加できます。

私が利用しているMCP

私が利用しているMCPを紹介します。特に使ってみて便利だと思うMCPはNotionで、テーブル形式の入力をあらかじめ雛形として作ってくれるのがありがたいです。

Chrome DevTools MCP

github.com

通常のChromeとは別に、MCPが操作するChromeが起動して動作検証できます。 注意点としては別のブラウザとなりログイン・認証などが切り離されていますが、本番環境への投稿など意図しない操作をしないように注意しながら使用しています。 JavaScriptエラーの確認や画面表示内容を確認して次々と作業できるのが便利です。

Figma Remote MCP

developers.figma.com

YOUTRUSTプロダクト開発部ではデザイン管理にFigmaを使用しています。 以前まではFigmaアプリを起動してローカルMCPとして利用していましたが、先日からリモートMCPとして利用できるようになりました。 セットアップ手順が簡単になり、より手軽に操作できるので助かります。

Google Calendar MCP

弊社内で設定済みのものを利用しています。 工夫している点としてはエンジニアでないメンバーでもGoogle API連携しやすいようにOAuth認証情報を配布形式にしたこと、自分が不参加のMTGを判別できるようイベントごとの参加ステータスを取得していることがあります。 後述する日報でその日にどのような業務を行ったか取得するのに活用しています。

Notion MCP

developers.notion.com

YOUTRUSTプロダクト開発部では仕様とタスク管理にNotionを使用しています。 実装作業を開始する前に仕様の概要を取得したり、進捗や成果物をコメント投稿したりするのに役立っています。 特にNotionのテーブル構造を手で書くのが煩雑だったので、気軽に書けるようになったのがとてもありがたいです。

Sentry MCP

docs.sentry.io

エラー監視にSentryを利用しています。 MCP導入前はあたりをつけてスタックトレースから見ていましたが、MCPに先にまとめてもらうことで見落としもなくなり初速対応が早くなりました。

Serena MCP

github.com

SerenaはLLMのコード探索をサポートするツールです。 Serenaを導入することでAIツールが効率的にソースコードを把握できるようになりました。

カスタムスラッシュコマンドで日報を投稿する

docs.claude.com

Claude Codeでは定型作業をカスタムスラッシュコマンドとして定義できます。

私は日報をSlackに投稿するカスタムスラッシュコマンドを用意して活用しています。

概要

背景としては元々手入力で日報を記入していました。 その日や前日のことを思い出しながら書くのだと忘れてしまうこともあるのでGoogleカレンダーやGitHubのプルリクエストを見ながら書いていました。 これならMCPでできそうと思って始めたのがきっかけです。

GitHubの取得にはghコマンドを利用しています。 今はGitHubにもMCPがありますが、当初はMCPがなかったためです。 ghコマンドはCLIでGitHubから情報を取得したり、git操作ができるのでClaude Codeと相性が良いです。

実行される内容を図にしました。

GoogleカレンダーMCPとghコマンドから引数で指定した日の活動概要を取得してまとめ、最後にSlackのチャンネルに投稿します。

内容をダミーにした投稿イメージです。

導入後の効果

日報記入作業は煩雑なものの、期末振り返りでは重要な資料として役立っているので日々の負担が軽減されて助かっています。 まだ個人でのメモ程度ですが、チーム内での進捗共有にも役立ててみたいです。

使用してみての課題

タスク管理にNotionを利用しているのでNotion情報も含めたいのですが、現時点のNotion MCPでは日付の絞り込みがページ作成日しか取れないようでコメント内容が取れませんでした。 MCPではなくAPIでは細かく指定ができるようなので、また挑戦してみたいです。

スラッシュコマンドで前日を指定して手動実行しているので終業時刻に自動投稿できるようにするのもやってみたいです。

コンテキストの課題

MCPを多数登録するとコンテキストのトークン占有率が多いという課題があります。

必要なものだけオンにして管理しています。

最後に

Claude CodeとMCPを活用することで、日報投稿に役立てている事例を紹介しました。

docs.datadoghq.com

他のMCPではDatadogのPreview版を見ました。活用したいのでリリース版が楽しみです。

またClaude CodeはSkillsやSub Agentなど新機能のリリースが活発でこれらも使ってみたいです。

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