「AIを業務に取り入れたいけど、どう始めればいいか分からない…」
「チームにAI活用を広めたいけど、なかなか浸透しない…」
このような課題を感じている方は多いのではないでしょうか?
本記事では、非エンジニアの方々がAIツールを自走的に活用し始めるきっかけとなった、取り組みについてご紹介します。
きっかけは他者の成功体験
エンジニアの私自身、かつてはAIを業務に活用すべきだと漠然と思いながらも、具体的な一歩を踏み出せずにいました。
転機となったのは、上司と参加したセミナーでの出来事です。
上司がセミナー中に議事録を取る代わりに、ChatGPTで音声をリアルタイムに要約し、効率的にメモを作成している姿を目の当たりにしました。
「私にもできるし、AIでの業務効率化は使い方次第!」と思いました。
この体験が、私自身のAI活用の第一歩となり、社内での普及活動にも着手するきっかけとなりました。
普及活動のカギは「体験」
社内でAI活用を推進するミッションを任していただけたものの、特にエンジニア以外のメンバーにどうアプローチすればよいか悩みました。
そこで着目したのが、自分自身の経験から得た気づきです。
AIの価値を「知る」より「具体的な体験する」ことが重要
この仮説をもとに、非エンジニア向けのハンズオン形式の勉強会を企画しました。
内容は昨今流行りの「MCPサーバーを立ててAI連携を体験する」というシンプルなものでした。
- MCPサーバーの基本概念紹介
- 実際の活用事例の共有
- 実際にサーバーを立ち上げて操作する体験
👉 ハンズオン資料はこちら
www.notion.so
技術浸透には次の3つが鍵だと考え、ハンズオンもこれらを念頭に設計しました。
納得感の醸成
・なぜこの技術が今必要なのかの背景を具体例とともに説明。
・特に参加者自身の業務に紐づけた例を挙げることで、自分事として捉えてもらえるよう工夫。
例)MCPはAIの「提供と呼び出し方」が標準化したことでAIを使用しやすくなったという説明成功体験の創出
・短時間で完結し、確実に成果を実感できるタスクを設定。
・小さな成功体験が次のステップへつながります。
例)MCPサーバーを実際にローカルに立ててNotionやSlackに自然言語での問合せをする。興味・好奇心の喚起
・最新技術に触れる楽しさや、それぞれの業務効率化への具体例など、参加者の好奇心を刺激する要素。
例)MCPサーバー同士をクライアントで繋ぎ、ブラウザから情報収集し、Notionでまとめるなど具体例を挙げた。
成果、自発的なAI活用へ
ハンズオン実施後、わずか数時間で変化が起きました。
PdMの竹中が、以前は時間が掛かっていた社内からの仕様問い合わせに対する調査をCursorを活用して大幅に短縮しました。
さらに、その過程で得た知見をナレッジとして整理し、他PdMに共有してくれたのです。
PdMの自走し始める姿を間近で見て、技術的な理解よりも「行動のきっかけ」を作ることが、AI活用の普及において最も重要だと感じました。
今回ご紹介した3つのポイント(納得感・成功体験・興味喚起)は、あなたの組織でも活用できるはずです。
まずは小さな勉強会や15分のデモから始めてみてはいかがでしょうか?
最後に桜井大先生の好きな言葉を送ります。
「今すぐやれ!悩む前に今すぐ!」
おわりに
YOUTRUSTではスタートアップならではのスピードと裁量で自分から動くことが奨励されています。
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